今回のシーン。
完成した映画を見ても、ほとんどの人は気づかないだろう。
「ただ、普通に写っていただけじゃん?」 とか思うはずだが、少しカメラに詳しい人が見ると・・
「昼間なのに手間かけて、やってるなあ〜」 と分かるはず。そこにはカメラマンと照明部の努力が隠されている。
夏美の家。先に説明したように、人物が座る背景によって役柄を表現している。
将来ある夏美(佐津川愛美)は、背景が抜け緑溢れる庭が見える。
それに対して、暗く沈んだ母親(吉行由実)は壁や襖を背にしているので詰まった感じになる。
(つづく)
